吉富町
福岡県の最東端に位置し、南北に3km、東西に2km、町面積は全体で5.72k㎡と、沖縄を除く「九州で一番小さな町」です。昭和の大合併、平成の大合併においても合併せず、単独でまちづくりを進めてまいりました。
東は山国川を境に大分県中津市、西は海岸沿いに豊前市、南は上毛町に接し、北は波静かな周防灘に面しています。街の東西を流れる山国川と佐井川の清流と清々とした空気に育まれた、北九州から50km圏内に位置する肥よくな土地の田園町です。
町には、国指定重要文化財である「細男舞・神相撲(くわしおのまい・かみずもう)」や「薬師如来坐像」など文化的遺産も多くあり、受け継がれてきた歴史や文化が今も息づいています。
人口 | 6,627人(平成27年国勢調査人口) |
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面積 | 5.72km² |
URL | http://www.town.yoshitomi.lg.jp/ |
産業 | 一次産業就業者数98人 二次産業就業者数1,206人 三次産業就業者数1,698人 |
名産 | あさり、ガザミ、クルマエビ、ヨシエビ、ブロッコリー、 ケイトウ |
周辺のイベント
よしとみ・ワッショイ・春まつり
例年5月頃
毎年多くのお客様で賑う吉富町の一大イベント、今年度は吉富フォーユー会館周辺一帯にて開催決定しました。お客様の参加型イベントや美味しい出店など、多くの方が楽しめるイベントとなっています。
周辺のスポット
天仲寺古墳
二重の構造を持つ3段構造の円墳で、6世紀後半頃の建造と考えられます。巨石を使った複室の横穴式石室は、全長9.7メートルもあり、豊築地方では最大規模を誇ります。石室内は盗掘を受けており、昭和58年の発掘調査では、銅鈴3個、馬具と須恵器片、埴輪片がわずかに出土しました。
八幡古表神社
千年以上の歴史を持つ由緒ある神社であり、町のキャッチフレーズ「神様が相撲をとるまち」の由来である「細男舞・神相撲(くわしおのまい・かみずもう)」(国指定重要無形民俗文化財)などの神事が有名で、4年に1度の執行年には全国から多くの参拝客が訪れます。相撲にゆかりのある神社であることから、勝負の神様としても知られています。
薬師如来坐像(鈴熊寺(れいゆうじ)本尊)
鈴熊寺の本尊で、平安時代(11世紀)の造仏と考えられます。寺伝では、疫病平癒祈願と悪疫退散のため、奈良時代に僧行基が彫刻したといわれています。その後、大友宗麟の兵火にかかり行方不明になりましたが、江戸時代に近くの田から発見されたという逸話が残っています。いまも毎月8日の開帳日には遠方から多くの参拝者が訪れています。寺の境内にはほかにも「涅槃石」などの史跡が点在し、山全体も公園として整備されており、ウォーキングコースにも最適です。
小笠原長次公墓
江戸時代中津藩主であった小笠原長次公は善政を施す名君でした。長次公は領内が一望できる天仲寺山を愛しており、亡くなる際「甲冑を着せ天仲寺山に葬るように」と遺言します。昭和49年、墓の修復に伴い掘り下げたところ、地下2mの石棺内から遺言どおりの姿で眠る長次公が確認されています。蓋はそのまま閉じられ、現在でも長次公は領内を見守り続けています。毎年、命日の5月29日には名君を偲び墓前祭が開催されています。
山国橋
福岡・大分両県の境となる山国川の往来は長く渡し船が使われていましたが、明治2年に舟を横に並べその上に板を敷いた舟橋が架かりました。明治36年に木造の山国橋が完成し、昭和9年架け替えにより長さ215m、幅8mの鉄筋コンクリート製の現在の山国橋が完成します。レンガ橋脚12基の中央を県境とし福岡県側の橋脚には2つ穴が開いており、昭和レトロの面影を残すデザインとなっています。
壷神社
祭神は木花開耶姫で安産の神様とされています。境内にある小さな祠に供えている丸石を1つ借りて帰りお祀りすれば安産となり、お返しをする際には新たに河原の丸石を1つ添えることになっています。また、毎年10月14日の早朝に行われる「献水神事と水占い」は、神殿内の壷に注いだ水の量で翌年の降水量を占うもので、鎌倉時代から続いており町の無形民俗文化財に指定されています。