香春町
香春岳は異様な山である。決して高くはないが、そのあたえる印象が異様なのだ。
香春岳の3つの峰をはじめ周囲に山並みの広がる香春町は、豊かな緑と資源に恵まれた歴史あるまちです。
地名は「豊前国風土記」に登場し、古代朝鮮語に語源を探ることができることから朝鮮半島や中国と密接なつながりがあったことがわかります。古くから銅の採掘が盛んに行われ、大分・宇佐八幡宮の御神鏡もここで鋳造され奉納されたと伝わっています。
近代はセメント産業を中心に発展し、日本の近代化の一翼を担いました。
地域に息づく歴史や文化を大切にしながら先人たちが守ってきたふるさとを次世代へ渡す努力を続けています。
人口 | 10,191人(令和2年国勢調査人口) |
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面積 | 44.50km² |
URL | http://www.town.kawara.fukuoka.jp/ |
産業 | 一次産業就業者数 86人 二次産業就業者数 1,074人 三次産業就業者数 2,875人 |
名産 | 香春レンゲ米、干し柿、筍、寒水石 |
周辺のイベント
香春町の二大祭りの一つ「ふるさと香春夏まつり盆踊り大会」
ふるさと香春夏まつり盆踊り大会
8月15日
毎年8月15日に開催される、香春町の盆踊り大会です。町内外から多くの人が集まる町の二大祭りのひとつです。例年、花火大会で締めくくっています。
香春町の二大祭りの一つ「ふるさと香春秋まつり」
ふるさと香春秋まつり
11月の第2日・月曜日
毎年11月の第2日月で行われる「ふるさと香春秋まつり」では、商工会の出店やフリーマーケットなどのお店で賑わっています。体育館や仮設ステージでは、文化連盟や町民の発表会なども行われています。
香春町の歴史と四季折々の自然の香りを体験できるコースです。
九州オルレ「筑豊・香春コース」
常時(年に数回イベントを開催予定)
韓国済州島から始まったオルレは、もともとは済州島の方言で「通りから家に通じる狭い路地」という意味。自然豊かな済州島でトレッキングする人が徐々に増え、トレッキングコースの総称として呼ばれるようになりました。海岸や山等を五感で感じ、自分のペースで楽しむところが魅力です。九州オルレは、済州オルレの姉妹版。済州島と同じように九州は四季の美しい風景があり、その土地の歴史や食など楽しみのひとつとなっています。
周辺のスポット
地元では「かんまぶ」と呼ばれている
神間歩公園
間歩とは鉱物が採掘された坑道のことで、ここにある間歩は採掘をする山開きの神聖な祭祀が行われていたため、特別に神歩間といわれるようになりました。奥にはひっそりと祭壇のみが残っています。
香春町町民センター2階にある歴史資料館です。
香春町歴史資料館
香春町は万葉の昔から栄えた長い歴史を持ち、文化遺産も数多くあります。 近世においては、田川市郡の政治、経済、文化、教育等の中心でもありました。 館内には、香春岳で採れるさまざまな鉱物や採銅の史跡の資料、炭坑・セメントの道具などを中心に展示しており、自然環境に恵まれ、繁栄してきた町の歴史がわかりやすく学べる施設です。
洋風で大正モダンな木造駅舎は、全国の駅の中でとても人気があります。
JR採銅所駅舎内第二待合室
第二待合室は、「移住・交流の拠点」です。ここでは、協力隊員たちがあなたの移住相談をお待ちしています。ぜひ彼らにあなたの暮らしの理想をお伝えください。具体的な実現のお手伝いから移住後のアフターフォローまでご対応いたします。 コワーキングスペースとしても活用いただけますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
広い敷地で大人もこどもも思いっきり運動できる
香春町総合運動公園
野球・ソフトボール・サッカー・弓道・ゲートボール・テニス・ジョギングが楽しめ、夏には野外プールもオープン。ふれあい広場・子ども広場・展望広場もあり誰でも気軽に楽しめます。
香春町産の新鮮・安全な食材や商品が並ぶ道の駅です。
道の駅香春 わぎえの里
道の駅香春では、季節の食べ物が目白押し!春に採れる香春町タケノコは、アクが少なく柔らかいのが特徴です。秋には、ルビーのように赤くとろっとした食感が特徴の「あま干し柿」を楽しむことができます。 そのほか、旬の野菜や地域の食材を使用した加工品、まんじゅうやプリンなどを取り揃えています。 併設された飲食コーナーでは、ホットサンドなどの軽食や、定食やうどんなどを楽しむことができます。大人気の真っ黒なソフトクリーム「石炭ソフト」もお試しあれ。
県内唯一の宮内庁一等陵墓参考地
河内王の墓
香春町鏡山には、宮内庁が管理する墓地があります。これは福岡県内唯一のものであり、河内王の墓といわれています。河内王は天武天皇の孫といわれ、大宰帥(だざいのそち)として都より下向中、鏡山に住む手持女王(たもちのおおきみ)と恋に落ち、死後ここに葬ってほしいという遺言の下に墓地が作られたのがここといわれています。手持女王が詠んだ切ない恋の歌は万葉集に収められています。
香春町内にある種田山頭火の万葉集歌碑です。
山頭火遊歩道
種田山頭火は、彼を支えた現・糸田町の医師、木村緑平を何度も訪ねたことから、香春町にもよく足を運びました。香春岳や町の自然を詠んだ句が碑に刻まれています。
円陣の滝の水音を聞きながら桜を鑑賞
長光円陣の滝公園
桜公園の名の通り、「河津桜」「陽光桜」「ソメイヨシノ」等、数種類の桜が植えられ、春には多くの見物客が訪れます。公園奥には円陣の滝があり、川のせせらぎを聞きながら、自然を感じることができます。
東屋から花見ができる桜公園
味見峠桜公園
「ソメイヨシノ」をはじめ「寒緋桜」「里桜」といった珍しい種類の桜が花を咲かせています。大人数が休憩できる東屋(休憩所)が設置されていますので、ご家族や友人などでワイワイと楽しみながら花見をすることができます。
四季折々の自然を感じながらBBQもできる!
呉ダム渓流公園
呉川上流の呉ダムにある渓流公園。ウォーキングコースや水遊びが楽しめる親水ゾーンが整備され、家族連れにも人気です。春には桜、夏はホタル、秋には虫の声、冬には冬景色と、四季折々の自然を感じることができます。
秋にはアサギマダラに会えるかも
万葉公園
道の駅香春の裏にあり、平成24年5月に開催された「第63回福岡県植樹祭」にてハギやヤマブキなどが植樹されました。四季折々の万葉集に詠われた植物を見ることができます。
桜の名所でもあり境内にある山王石は必見
香春神社
一ノ岳の麓にある香春神社は、新羅の神様「辛国息長大姫大自命」(からくにおきながおおひめおおじのみこと)」を祀った神社で、山王石と呼ばれる大石が見所で桜の名所として知られています。
躍動感あふれる圧巻の流鏑馬は必見
鶴岡八幡神社
鶴岡八幡神社の祭神は、応神天皇・神功皇后・玉依姫命(たまよりひめのみこと)で、約850年前に鎮西八郎為朝が勧請したといわれています。10月に行われる秋季大祭(宮日祭)で流鏑馬(やぶさめ)神事が有名です。
神功皇后とゆかりが深い
鏡山大神社
香春町鏡山のなかの小さな山の頂に鎮座している鏡山大神社。神功皇后が新羅へ出兵する道すがら、現在の鏡山の丘に天の神・地の神を祀って必勝祈願したとされています。
藩庁跡として石碑と石垣が今もなお残っている
須佐神社
素盞嗚命を祀った神社で立派な石垣が特徴です。5月には祇園祭があり飾り山の山鉾は見ごたえがあります。江戸時代初期の慶長年間、初代小倉藩主細川忠興公の崇敬が厚く、弟の香春城主細川孝之公は常に参拝し、小笠原公の崇敬も厚かったと言われています。明治6年に現在の鬼ヶ城に遷座されました。
本殿脇の狛犬と並ぶ猿の石像は必見
現人神社(お申様)
三ノ岳の麓の採銅所に鎮座する現人神社。都怒我阿羅斯等命(つぬがあらしとのみこと)を祀っており、土地の人に「お申様(おさるさま)」と呼ばれ、親しまれています。
仲哀天皇の皇后、応神天皇の母である神功皇后を知る
天照大神宮
神功皇后が仲哀天皇に祟る神を知るため、神託を聞いたと伝えられています。一人の農夫が田畑を耕していた時、1つの鷹の羽が降ってきました。家に持ち帰って、夢の中で「朕は天照大神なり、この地に鎮座する」と言われたため仮殿をしつらい、その後神殿、拝殿が造営され現在の形となりました。
香春岳の麓にたたずむ閑静なお寺
神宮院
二ノ岳の東の麓に佇む、天台宗の開祖、最澄(伝教大師)が創建したお寺で、境内には樹齢850年以上の大イチョウがあります。また、古くから梅の名所として知られ、春になると多くの梅が咲き誇ります。
境内に入るとすぐ岩の上に石仏が鎮座している見応えのあるお寺
高座石寺
平安時代に建てられた神宮院の近くに建立された六坊(坊=僧の住居)。その六坊の一つが高座石寺です。香春神社古縁起には、弘仁5年(814年)最澄が香春社に詣でた時「後山(香春岳)東腰に方丈の白石あり、大師彼上に坐して7日7夜法華薬草喩品を講じると、千草万木忽ち成長す、これを高座石と号す」と記されています。
周辺の名産・特産品
全国的にも珍しい「あま干し柿」
採銅所のあま干し柿
採銅所は、昔から干し柿つくりの適地とされています。この地区で独自の進化を遂げた福岡県原産「葉隠し」を全国的にも珍しい「あま干し柿」というこだわりの製法で丁寧に手作業で仕上げ、あめいろで丸いかたちと美しいツヤ、上品な味が特徴です。 【販売期間】11月上旬~12月中旬
味よし・つやよし・香りよし
香春れんげ米
田んぼ一面にレンゲを育て、田植え前に田んぼを耕す際に、そのままレンゲも一緒に混ぜ合わせて有機肥料にする方法で栽培されています。つやつやとした光沢と、控えめな甘さと粘り、柔らかい食感が特徴で、「味よし・つやよし・香りよし」の三拍子揃った美味しいお米です。
全国的にも大変珍しい「金明孟宗竹」のたけのこ
金明竹のたけのこ
良質な粘土質の土壌で育ち、アクが少なく、やわらかいのが香春町産の「たけのこ」の特徴です。採銅所地区には、全国的にも大変珍しい「金明孟宗竹」が自生しており、黄金色の金明竹林は、訪れると運気が上昇するような気持ちになれます。 【販売期間】3月中旬~4月下旬 ※出荷量に応じて料金の変動あり
ビタミンやポリフェノールが豊富
柿皮そうめん ドン!!
特産の「採銅所のあま干し柿」の製造過程で出る渋柿の皮を粉にして練り込んだそうめん。渋柿の皮にはビタミンやポロフェノールが豊富に含まれ、味わいはモチモチとしてほんのり甘みがあります。